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構造計算適合性判定研修会質疑応答集

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建築構造講習会

1 : コンピューター計算において、壁重量等入力もれがあった場合の対処として、部材に荷重を加えて手計算にて安全性を確認し、また全体として何%かの増であるが部材の検定に余裕があるので良いという考えで対処してもよいのか、以上で再計算を行わなくても良いか。
壁重量に限らず、コンピューター入力に荷重漏れがあった場合は何らかしらの検証が必要です。その場合、手計算で十分な検証が可能な場合は再計算の必要はないと思われます。
但し、漏れの箇所が多くコンピューター出力が正しくないと判断される場合や、再検討箇所が多い場合などは、再計算して出力となる場合があります。
2 : 通しダイヤフラム厚について、梁の2UPサイズを使用する事を確認できるが、反対方向の下端に内ダイヤを入れる場合の板厚はどの程度にすれば良いのか。
『冷間成形角形鋼管設計・施行マニュアル』(2008年度版)に内ダイヤフラムについて詳しく記載されているので、設計者が適宜に判断し安全を確認して下さい。
3 : 設計例2において資料の梁間方向のスパンが例では10.5mとなっていますが、例えばスパン6m以下の場合(ルート1-1でも設計が可能な場合)に、黄色本のP.599フロー?に於いて付表(P.598)
1.2-4のタイプ?-2の形状のものを、下図のような形状にすることが出来るでしょうか?
(ピンに近い形状の柱脚とは考えられないでしょうか?)
まず、建物規模や応力の大小については客観的な区分が困難であるため、原則として個別対応を前提といたしますのでご了承願います。
質問の場合においては、上屋構造物は柱脚ピンと仮定した設計を行って良いものと考えられます。
但し、技術基準解説書では反脚点高比0.3程度のモーメントに対して、柱脚の設計を行う必要があると記されている点を鑑みて、この場合にあっても同様に何らかのモーメントの考慮は必要であると思われます。
このことに対して、『柱脚の回転剛性が0になるためモーメントは生じないのではないか』というご指摘ですが、お示しの柱脚形状においては、圧縮フランジ縁付近とアンカーボルト位置との距離(ここではhとします)によって、何らかの回転剛性は生じるものと考えられます。
これを回転剛性Kbsの式に当てはめるなら、中立軸の位置は確定出来ないが圧縮フランジ
縁とアンカーボルトの間にあると考えれば、nt=2とした上でdt+dc=hとすることも一つの方法であろうと思われます。
その他の特別な研究等に基づいて、モーメントが生じないということを適切に示された場合等においては、審査の上、承認することが可能な場合があります。